新聞記者の仕事内容
新聞記者の文字通り日々の出来事を取材し紙上で伝えます。
新聞記者には政治、経済、国際問題、スポーツなどに別れ、専任の記者がいます。
記者が取材した原稿をデスク(編集責任者)がチェックして、編成部へ。編成記者が原稿を整理し編集、見出しを付けて校正し新聞記事が出来ます。
新聞社で新聞記者になるまでの流れ
新聞記者は最初に配属として地方支局か、校正・校閲、編集部などの内勤記者として配属されます。
そこの仕事ぶりを見られて取材記者となることが多いようです。
校正・校閲の仕事は、語句の修正だけではなく、事実関係の確認や文章の構成など新聞記事作成の基本を学べる場として新聞記者としての基礎を鍛えます。
支局に配属された場合、記者として県や市の行政、警察などを取材します。
通常は、担当者からの発表(解説、状況説明)を聞いて原稿を書きます。その原稿をデスクが手直しし本社の地方部に送られる流れになっています。
朝刊、夕刊には締切があるので、スピードが必要です。
また、発表を聞くだけではなく、関係者に話を聞き実地で取材をするなどのウラをとることも重要な仕事になります。
大きな事件があるとその他の記者と協力して支局全体で取材に当たります。
内勤や支局勤務が終わり本社へ配属されると、本人の希望や適正から政治・経済、国際などの部署に配属されます。
基本的な仕事は支局と同様ですが、専門性が高くなるため日々の勉強が重要です。
新聞記者の収入
会社によって異なります。大手や中堅、地方新聞社などで開きが大きく、部署によっても差があります。
新聞記者全体の平均年収は846万円となっています(厚生労働省 平成25年度統計)
一般のサラリーマンと比べると高いといえます。
しかし、新聞記者は一般的なサラリーマンと違い決まった就業時間はありません。
平均12~15時間といわれ時間外労働が常態化しています。社内規定で残業時間も規制されていますが地道な取材が必要となるため、それ以上の時間になるとサービス残業となることも。
ハードな職場環境が高給につながっているといえます。
なお、地方の中小新聞社などは大手の5~6割といわれています。
有名な新聞記者
今ではテレビの解説者として有名な鳥越俊太郎さんは、毎日新聞社に入社し初任地は新潟支局でした。
雑誌サンデー毎日編集部に異動し、イラン・イラク戦争の戦場報道を行いました。
他にも政治について扱っています。
毎日新聞社を退社後、テレビ司会者や都知事選に立候補するなど様々な活動を行いました。